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墨田のクリエーターユニットが初のビール醸造 屋台バーの夢を実現

「Bar Ambience(バー・アンビエンス)」の降旗剛さんと「両国麦種研究所」の小林裕貴さん

「Bar Ambience(バー・アンビエンス)」の降旗剛さんと「両国麦種研究所」の小林裕貴さん

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 墨田区を拠点に活動するデザイナーとウェブクリエーターによるユニットが、自らの手で「墨田産クラフトビール」を造る取り組みを始めた。これまで屋台バーで市販のビールを提供してきたが、「まちの風景に寄り添う、自分たちのビールを」と思い描いてきた構想が、ついに実を結んだ。

「両国麦種研究所」

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 ユニット名は「Bar Ambience(バー・アンビエンス)」。メンバーは、アートディレクターの降旗剛さんとウェブディレクターの芦田航さん。これまで隅田公園そよ風ひろばなどを会場に、「月見夜会」「七夕夜会」などの屋外イベントを自主企画し、市販ビールのセレクト販売や空間演出を行ってきた。

 初醸造は5月15日、両国の「麦酒倶楽部ポパイ」直営の「両国麦種研究所」でスタート。同20日には、ホップの充填(じゅうてん)作業を行った。作業を担当したのは、同研究所のブルーマスター・小林裕貴さん。使ったホップは、アメリカやニュージーランド原産の「モザイク」「ネクタロン」「サブロー」の3種類で、「オレンジやパッションフルーツ、マンゴー、バラなどを思わせる複雑な香り」が立ち上った。

 第1弾となるビールは、「ニューイングランドペールエール」「ベルジャンホワイト」の2種類。仕込み量はそれぞれ300リットルで、たる生と缶ビールで展開する予定。完成品は7月7日、そよ風ひろばで開催する「七夕夜会」でお披露目する。

 これまで活動の中心だったイベントの屋台バーを発展させる形で、「長屋キッチン」(墨田区向島1)を拠点に週2回の常設営業も行う。6月にはクラウドファンディングも予定する。今後は地域と連携した継続的な仕組みづくりにも取り組むという。

 降旗さんは「小さな屋台から始めた活動が、ここまで形になるとは思わなかった。墨田で育ててきた時間や出会いが、ようやく一杯のビールになる。ポパイのオリジナルレシピをベースに、相談を重ねて設計した今回のビール。2026年には完全オリジナルレシピによる醸造も視野に入れている」と話す。

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